中部9県の人口動態推移と中小企業経営を考える
~ 愛知県編 ~
目次
- ● 2020年の愛知県7区分における人口および生産年齢人口の事実確認
- ● 2035年における愛知県7区分における人口推移
- ● 2035年における愛知県7区分における生産年齢人口推移
- ● 愛知県における人口および生産年齢人口減少に関するまとめ
中小企業の皆様、こんにちは。
中部9県の人口動態について、愛知県編となります。
使用したデータは、国立社会保障・人口問題研究所が公表する「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」を参照しております。
愛知県は54市町村の行政があるようであり、行政区分の分け方として、「尾張西部、尾張東部、知多地域、西三河、西三河南部・東三河南部・東三河北部」の7区分に54市町村を振り分けております。
2020年の愛知県7区分における人口および生産年齢人口の事実確認
2020年における7区分の人口および生産年齢人口を確認します。
2020年の愛知県の人口規模は、尾張西部:121.4万人、尾張東部:333.8万人、知多地域:62.8万人、西三河:48.4万人、西三河南部:112.8万人、東三河南部:69.5万人、東三河北部:5.2万人の計754.2万人となっております。
名古屋市を要する尾張東部を中心に東西に広く人口が分布しており、近畿7府県には無かった特徴と感じております。人口10万人以上が11都市あり、東三河北部を除く6区分において必ず10万人以上都市が1つ以上あります。
次に、生産年齢人口について見てみます。
2020年の生産年齢人口は、尾張西部:72.8万人、尾張東部:207.6万人、知多地域:38.3万人、西三河:30.8万人、西三河南部:71.2万人、東三河南部:41.8万人、東三河北部:2.6万人の計465.4万人となっております。
愛知県の生産年齢人口/人口割合は61.7%であり、近畿最大の大阪府が60.7%ですから、高齢化比率が低く、家族層なども多そうと想像しております。
2035年における愛知県7区分における人口推移
2035年における人口を見ると、尾張西部が112.9万人(2020年121.4万人、93.0%)、尾張東部:322.6万人(同333.8万人、96.6%)、知多地域:60.2万人(同62.8万人、95.9%)、西三河:46.5万人(同48.4万人、96.1%)、西三河南部:111.0万人(同112.8万人、98.4%)、東三河南部:63.6万人(同69.5万人、91.5%)、東三河北部:4.0万人(同5.2万人、75.9%)となり、山間と見られる東三河北部を除き90%超の高い水準で推移すると予測されております。
2020年対比で100%以上となる都市が9都市あり、長久手市にいたっては108.5%に増加します。全体的に元気です。
2035年における愛知県7区分における生産年齢人口推移
2035年における生産年齢人口を見ると、尾張西部が65.8万人(2020年72.8万人、90.4%)、尾張東部:194.4万人(同207.6万人、93.6%)、知多地域:36.1万人(同38.3万人、94.3%)、西三河:28.5万人(同30.8万人、92.3%)、西三河南部:67.7万人(同71.2万人、95.2%)、東三河南部:36.8万人(同41.8万人、88.0%)、東三河北部:1.9万人(同2.6万人、71.6%)となります。
2020年対比で100%以上の市町村が、飛鳥村、豊山町、北名古屋市、長久手市、阿久比町、常滑市、大府市の7つあります。非常に元気です。
愛知県における人口および生産年齢人口減少に関するまとめ
本コラムの目的は、愛知県の人手不足の状況を市町にまで落とし込んだ具体的な数値から把握することにありました。
愛知県の特徴は、名古屋を中心に東西に広く人口が分布しており、人口および生産年齢の減少率が低く、高齢化比率も低いことでした。これを元気と表現すれば、近畿7府県のどこよりも元気と思います。
人口および生産年齢人口が減少することに変わりありませんが、愛知県の大都市エリアに限って言えば、継続的な業務効率化を前提として、中小企業の皆様の求人動向が急速に悪化するという事態は起きにくいかと推測されます。
